ASDは冒険ができない

発達障害

ASDはどうして冒険ができないのか

”初めて”が苦手…

お題にある”冒険”とは、決してサバイバルのようなわかりやすい冒険ではありません笑。それというのは、日常におけるあらゆる場面での

”初めて”をしない 

これがASDの”冒険ができない”ということです。

今回は、ではどうして

ASDは冒険ができないのか?

どういった場面での”初めて”の出来事に、どういった感情があらわれるのか?

その結果、どうなってしまうのか?

このことについてを詳しくお伝えしていこうと思います。 

ASDのわたしの実体験のお話をしていくと、それは子どもの頃から、そして大人になってからも顕著に現れていて、とにかくとてもストレスを感じていた事の中に

  • クラス替え
  • 席替え
  • 引っ越し
  • 新しい職場に変わる
  • 上司が変わる

実際、挙げだしたらその内容が細かすぎて限がないほど、あらゆる全てのことにおいての”初めて”が苦手でした。大げさでもなんでもなく、恐怖を感じるほど、言った方が近いくらいのものでした。

逆にADHDの方からしたら、こういう変化が大好きという方が多いので、その点でも、ASDとADHDは真逆の面が多いとも言えます。

ただASDのわたしにとっては、小学生の頃からの、席替え、クラス替えなども、楽しめる子がいる一方で、当時のわたしにはとてもストレスで、その上、変わった後の状況に慣れるまでにも、相当の時間がかかりました。

もちろん大人になってからも、職場を変わる(実際、職場を変わるのがストレスだとわかっていても、仕事内容はそのままでも、環境が自分に合わないと思うと続けられない方でしたので、かなり点々と職場を変わっていました)、新しい仕事に取り組む、上司が変わる、こういったことに対して、その度に毎回、強いストレスを感じていました。

ここからは

”初めて”ということに対して、毎回ストレスを抱えてしまうということで、ある問題が生じてくる

ということについてです。それが何かというと

冒険することをしない

冒険することを止めてしまう

これです。実際、こうなってしまうとASDにとって、生きていく上でどんな問題が起こってくるのかというと 

自分の可能性がどこにあるのか発見できない

自分の能力に制限をかけてしまう 

こうなってしまうのです。

ただそれでは、本当に勿体ないのです。

でも”初めて”のことに対して強いストレスを感じる自分がわかっているなら、冒険せずに過ごしていた方が、ASD自身の為なのではないか?

そう思われる方もいらっしゃると思います。もちろん、それも間違いではありません。ではどうしてそれでは”本当に勿体ない”とわたしが伝えているか、ということについてなのですが、それは

発達障害があり、自分の能力に凸凹があるということは、突出した能力がある場合がほとんどの方が多いからなのです。

その可能性を秘めた能力を見つけるためには、初めての経験に飛び込んでくことを、ゆっくりとでもいいからやっていく必要があるからなのです。

初めての職場や仕事が怖い…でも今の仕事にもストレスを感じるけれど、冒険をするくらいなら、現状維持でいい…実際わたしもそうやって何年も同じ仕事を続けていました。

職場を変わる、環境を変える、ということはしていましたが、仕事の内容を変える、ここに対しては怖くて、自分自身がやってみたいと思う仕事に飛び込むということはしてきませんでした。

でもやはり、わたし自身、発達障害の息子たちを見ていて、そして自分のことを振り返ってみると、思うことがあるのです。

 

自分自身の可能性を見つけるためには、”初めて”のことに恐怖を感じても、ある程度のストレスを感じたとしても、飛び込んだ方がいいということです

 

最初は大変です。この部分は実際そうです。でもここで、なんとか乗り越える大切なポイントがあるとすれば、こう自分に言いきかせるだけなのです。

  • 最初は大変なんだ、でも最初だけだ
  • 冒険した先が絶対、自分に向いているものとは限らない
  • 間違う時もある
  • 完璧を求めない

自分自身の特性上、”初めて”のことや”冒険ができない”ということを自覚したうえで、ゆっくりとでもいいから、能力がどういう場面で発揮できるのか、その可能性を求めて冒険してみる価値はあると思っています。冒険を止めてしまうより、1%でも、自分の可能性の世界が広がっていくからです。

間違ったとしても、ストレスがたまったとしても、決して自分を責めず

新しことに飛び込めた、冒険できた自分自身を先ず褒めてあげる 

そこですべてが終わりじゃない 

こう”褒めることをしながら”少しづつでも前に進んで行ければと思います。

最後に 

発達障害の大人の方でも、そして子どもたちでも、接していると「凄い!おもしろい!」そう感じる場面や人が、本当に多いのです。ただ、わたしの様に、長年自分には合わない仕事を続けて、自分を見失ってしまったり、ストレスが強くかかっていても、それが発達障害から来ているものだと気づかず、今回の内容の様に、冒険することを諦めてしまったり、そういう大人の方も実際見てきました。 

そういう経験から感じたのは、発達障害である方にとって、そして発達障害の子どもたちにとって、やはり生きる上で大きく左右されることがあるとすればそれは

適職です

この部分での重要性を、いつも感じてきました。なので実際わたし自身は、このことに気づいてから、まずは自分の可能性を求めて、ブログを始めてみたり、YouTubeを始めてみたりと、かなり勇気を振り絞っての、年齢的にも遅い遅いスタートではありましたが、始めてみてよかったと思えることが、本当にたくさんあるということを経験しました。

こんなわたしでも、小さくても冒険は出来たのです。きっと、このブログを読んで下さている方で、同じような思いや経験をされてきた方でも、そして子どもたちも、自分の可能性に向かって冒険してみるということは出来ると、信じています。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

*わたしが書いている内容は、ASD当事者であるわたし自身の経験が基です。発達障害は一人一人、特性は同じではありません。ですので、全てのASDやADHDの方にそうだとは言い切れませんので、その部分はご了承下さいませ。

*画像はhttps://unsplash.com/というFree素材を使用しています。

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