ASDの優れた能力とは?
いくつかあるASDの優れた能力の中から
ASDと聞くと、どちらかと言うと困りごとの部分が目立ちがちだと思いますが、もちろん能力に凹凸があるという事は、他よりも優れた能力がある人も多いということです。
今回はASDのいくつかある能力の中でも、ある部分をとり上げてみたいと思います。
そのある部分とは
超がつく程の真面目さ
そして勤勉である
この2つはASDの優れた能力だと言えます。
ASDの”超がつく程の真面目”さとは
まずはASDの”超がつく程の真面目さ”について。
とにかくASDは、人から指示されたことでも、自分でこうやるぞ、と決めた事に対しても、とにかくもの凄く真面目に取り組みます。それというのは、どんなに疲れていたとしても、どんなに時間がかかったとしても
やり遂げる
この意識がどういう場面にも働きます。もちろんこの部分にはASDの特性も関係してきます。それはと言うと
- 完璧主義
- 責任感の強さ
強くあるこの2つの特性も一緒になって働くため
手を抜いてしまえ…
だいたいでいいだろう…
こういう気持ちなることは、ほとんどありません。尚且つ
ASDには非常に優れた記憶力を持ち
規則に忠実に従う力
こういう部分を持っている方も多いため、”超がつく程の真面目”と感じさせられるASDは多いのです。
ASDの”勤勉さ”とは
ASDは”超がつく程の真面目さ”という能力に加え、”勤勉さ”というものもあります。この勤勉さとは、簡単に言ってしまえば
探求心が強い
ここがしっかりとある方が多いです。
物事や、そして人付き合いでもそうですが、浅く広く、というものはあまり得意ではなく、狭く深くを好むのがASDなので、例えば
- 何かを調べて欲しいと頼まれた時
- わからないことで困っている人を見かけた時
- 自分が知りたいと興味を持った時
”困っている人”という部分に関しては、ASDの強すぎる正義感という部分も働くのですが、とにかくこういった場面では、時間を忘れて、そのことについて徹底的に調べ上げたりします。ですので、ある分野に関しては、驚くほどの知識を持っている方は少なくありません。
このことから職業でも、ASDは研究者向き、と言われるのは納得がいきます。
ASDの”真面目さ”・”勤勉さ”が活かされない時
ここからは、せっかくのその優れた能力も
ASDのある特性を知らなかった、またはASD自身がその特性を相手に伝えていなかったが為に逆に全く活かされずに、仕事が出来ない人、頼んだのにやってもらえなくて困った、などと言う残念な結果に終わってしまう時があります。その特性とは
曖昧な指示では動けない
これなのです。職場内での部下が、またはASDの自分の子が、そしてASD当事者であれば、もしくはASD傾向のある方でしたら、ここのポイントはしっかりと抑えて欲しいと思っています。というのは、知っておくのと知らないとのでは、とても優れたASDの能力も確実に活かすことが出来なくなってしまうからなのです。
曖昧な指示とは
ここからはもう少しわかりやすく、ASDが苦手とする”曖昧な指示”とは
どういった感じのことを言うのか?
ではどういう指示の仕方だったら能力が活かされるのか?
このことについてです。例えば
「Aの場合は○○して下さい。でももしかしたらAがBになるかもしれません、またはCになった時は、大体でいいので状況を見て何とかしてくれたらいいですから、そんな感じで適当にお願いします。」
この指示では、ASDがどうなってしまうかと言うと
A⇒○○
B⇒?
C⇒??
こういう感じになってしまいます。その時の状況がAなら、しっかりと確実に物事を指示通りにこなします。ただ、Bになったら…Cになったら…の時の
「何とかして下さい。」
「適当にお願いします。」
というよな具体的な詳細がないと、何とかは出来ないのです。簡単に言ってしまえば
行き当たりばったりでの対応はとても苦手なのです
どういう指示の仕方だったら能力が活かされるのか?
指示する側も、そしてASDにとっても良い結果に終わる確率が上がる指示の仕方があるとすれば、それは簡単に
曖昧の逆をしてください
という事はただ、詳細を伝えたらいいだけなのです。
先ほどの例えで言うと
「Aの場合は○○して下さい。もしBになった場合は△△で、Cの場合は◇◇でお願いします。」
こうやって
詳細を伝えるだけなのです
こういうやり取りに慣れていない間は、伝える相手側からしたら、面倒だな…と感じるかもしれませんが、時間にしてたった1分ほどの詳細を伝えるという事をするだけで
- 仕事がうまく運ぶようになった
- 子どもが迷うことなく、さっさと行動できるようになった
なんてことは、あっさりと実現されてしまうのです。それに何度も行っていくうちに、それが習慣となり、そうなれば実際、面倒ではなくなっていきます。
指示通りに、真面目に、そして勤勉に物事をこなしていく能力に長けているASDが多いという事は、その部分を活かせる環境にある方が、両者にとってのメリットはかなり大きくあると言えます。
最後に
わたし自身もASD当事者ではありますが、実際ASDと診断されるまで、自分自身の特性なんてものは、全く自覚していませんでした。そのせいか、今でも自分のことが、わかりにくい時はありますが、昔よりかは自分のことを理解でき、苦しむことも少なくなってきました。
だからこそ
自分自身のことをもっと知りたい
そして同じく発達障害である息子たちや同じ当事者の方のことも知りたい
その強い想いが発達障害について、ASDについてを学ぶ原動力になったのは間違いないと思います。
そうやって学んでいくうちに、そしてASDの方やADHDの方と出会うことをしていくうちに、出会った方たちや息子たちの特性が、よく見えるようになってきたのです。
その特性が見えれば見えるほど、わたしの様にほんの少しのことなのに、知らなかったからこそ苦労してきた、能力が発揮できないでいた方が多くいることにも気づかされました。
でもですね実際、ASDである限り、定型発達の方と同じようには出来ない部分というのはあるのです。
それは目に見えてわかる障害ではないかも知れませんが、現実的にはしっかりと診断された障害の部分としてです。
ただその出来ないという事の中には、方法を変えれば、伝え方を変えてもらえれば、すんなりと出来てしまうことが隠れていたりもします。
ASDやASD傾向のある方に関わっている方には、今回の内容の様に、ほんの少しでいいから、ASDに合った対応をしてもらうことで、対策をとってもラうことで、今まで出来ないと自信を無くしていた当事者の方が、出来るようになったことで自信を持てたり、逆に能力を存分に発揮出来たり、そして理解してもらえた相手に、そしてそのように対応してくれたことに
感謝の気持ちが生まれ
相手の為にも頑張りたい
そう思えたりするようになることはあると思います。
ASDであることで、精一杯苦しい思いをしてきた方は多いと思います。
だからこそ、これだけ情報が出てきたならば、ASD当事者であっても、そして関係している方にとっても、生きやすい世界になってもいいのではないかと思うのです。
そうなれば、助け合える、支え合える、お互いを尊重し合える、そんな関係性が増えていくのではないかと思っています。
その為にお役に立てるかどうかは分かりませんが、発達障害についてのブログを、今後も書き続けていきたいと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
*わたしが書いている内容は、ASD当事者であるわたし自身の経験が基です。発達障害は一人一人、特性は同じではありません。ですので、全てのASDやADHDの方にそうだとは言い切れませんので、その部分はご了承下さいませ。
*画像はhttps://unsplash.com/というFree素材を使用しています。
コメント
ロココ様
ブログの検索など よくわからず、今、想いこもったお返事をいただいていることを確認しました。
ご体調崩されているとのことでしたのに、丁寧なお返事に感激しています。
いろいろお礼/感謝をお届けさせていただきたいのですが、まずブログへのコメントのことなどがよく分かっておらず、名前が公表されるもの理解してませんでした。
やはりご本人には、伝えない方がいい…というアドバイスをいただいたにも関わらず…
ご本人がこの私からのコメントを見てしまう恐れがありますので、私の名前を変更したり、コメントを隠す・消去するなどの方法はありますか?
(理解不足で嫌なお伺いをお届けしてしまい申し訳ございません)
お返事遅くなってしまって申し訳ございませんでした(^_^;)。。
以前に頂いたコメントの方は、隠させて頂きました(^_^)
ひとまずご安心いただけたらと思っております。
いろいろと細かい設定など、わかりにくいですよね笑(^_^;)
もし、今回のコメントも隠した方がよろしければ
いつでも教えてください(^_^)
変更後のお名前に、ありがたいお名前を書いてくださり
とても嬉しく思います(^ ^)!
またいつの日か
YouTubeやブログでお会いできたらと思っております。
コメントをありがとうございました(^ ^)
ロココさんいつも拝見しております。ランブルです。YouTubeではいつもコメントありがとうございます。
ランブルさん(^ ^)わたしの方こそYouTubeをお休みしているにも関わらず、コメントをありがとうございます(^ ^)。今はお返事もなかなか出来ないでおりますが、YouTubeの方に頂いたコメントも嬉しく読ませて頂いてます(^_^)。