ASD ”やりたいことをやる”時間は必要不可欠

発達障害

ASDにとって”やりたいことをやる”時間は必要不可欠

わたしは特に仕事を始めてから、わたしの中にあった

”やりたいことをやる”そのための時間を作ることに対しての重要性

ということにするためのを向けずに過ごしていました。それよりも日々の”やるべきこと”に追われ過ぎて、やりたいことの時間よりもやるべきことを優先していた、というのが現状だったからです。

  • ”やりたいこと”よりも”やるべきこと”の方が重要
  • ”やるべきこと”をやらないと生き残れないという思考

そういう環境にわたし自身が身を置いていたからなのです。そう思っていた当時は実際に毎日が忙しく、仕事を5つ掛け持ちしてたこともあれば、一日の仕事の時間が12時間以上になるのはあたり前な毎日でした。そういう日々の中で必然的に

わたしの”やりたいことの時間”を削ってしまっていました

そのことがわたし自身にとって、どれほどのダメージを与えるのかなんてことに関しては、無知でしかありませんでした。

ASDにとっての”やりたいこと”とは何なのか

”やりたいこと”と思い浮かべると、それは

その為にしっかりと時間を取って、その為の一日を作る

というものが思い浮かぶかもしれません。実際、わたしもそう思っていました。だからこそ、やりたいことには、その為の一日が必要だから、その時間が出来た時にやればいいと思っていたのです。ただ、ASDには

その為の時間を作ることはとてつもなく下手だということを自覚しておくことが大切なのです

そしてASDにとっての”やりたいこと”とは

もっと日常的な、ありふれた毎日の中のほんの少しの時間で出来ること

というものだということも、知っておかないといけないのです。わたしにとって”やりたいこと”は、休日にお気に入りのカフェに行き、好きな本を読みながらゆっくりするという、まる一日かけてするものではないのです。それは例えば

  • 好きな音楽を1時間でいいから好きなスピーカーやヘッドフォンで聴く
  • 自分一人の静かな空間で好きな本を少しだけ読む
  • 1曲だけピアノを弾く

このように

日常の中に”やりたいこと”を紛れ込ませていくことが重要なのです

ASDにとって”やりたいこと”への強いこだわりがあるのはどうしてなのか

こだわり・興味や関心・感覚過敏が関係している?

もちろん全ての方がそうだとは言い切れませんが、ある一定数の定型発達の方の中には、日常の中からどうしてもやりたいことの時間が取れなくても、多少の我慢がそこにあったとしても、休日にたっぷりと時間が取れれば、その日までに生じた多少の我慢というものは消えたりします。ではASDはどうなのかというと

ASDにとっての”やりたいこと”というものは、ASDの強いこだわりのものや、興味のかたまりのもの、そして感覚過敏を癒すもの

というものが多くあります。このことからも、ASDにとってどんなに些細な”やりたいこと”であってもそれは

自分自身のメンテナンスのために必要不可欠なものなのです

このことからも、毎日の中で”やりたいこと”よりも”やるべきこと”を優先して、休日にやりたいことをすればいいと思っていても実際は、それくらいのもので足りないという場合が多く

  • なにか物足りない
  • なぜか疲れが取れない

このように不完全燃焼としてまた、やりたいことへの欲求が溜まっていってしまうのです。わたし自身も長い間このような状態を繰り返してしまっていました。そしてこういった状態が長く続けば続く程、知らず知らずのうちにストレスとなり、心身ともに不調をきたしてしまうということにも成り兼ねないのです。

”やりたいこと”への強すぎるこだわりと上手く付きあうには

隙間時間で”やりたいこと”をやっていく

”やりたいこと”を最優先にスケジュールを立てる

ASDは定型発達の方と同じようなパターンで過ごしていても、上手くいかないことの方が多いと思っています。ASDにとって大切なのは

自分に合った日々の過ごし方、環境、パターンを作っていく

ということなのでです。特に”やりたいこと”に関しては、休日まで我慢に我慢を重ねてしまうのではなく

隙間時間を上手く利用して、1時間でもいいから”やりたいこと”をやる

という方法がお勧めです。もちろん、全てのASDに言えることではありませんが、わたしが実践してきてよかった方法の一つではあります。そしてもう一つ大切なのは

”やりたいこと”を最優先にスケジュールを立てる

ということです。やりたいことがたった1時間、30分でもいいです。それくらいでいいのなら、やるべきことがあったとしても、その時間はどこかで作れるはずです。そのほんの少しの時間を最優先して、その時間を確保できるようにスケジュールを立てて過ごすということです。

ASDにとっての”やりたいことをやる時間”というのは、ちょっとした趣味程度のような感覚、以上のものだと思っています。そのことを自覚し、そして自分に合った時間を上手く作り、付き合っていくことをすれば、日々の中で生まれていた理由のわからないストレスから、少しづつ解放されていけると思っています。

最後に

ASDであるわたしの中にあるこだわりの強さは、人間関係よりも優先したいと思っていたものでした。それでも、ASDだと自覚がなかった頃のわたしは

わたしの為の時間を優先したいと思っていたにも関わらず、社会人として人間関係は重要だという意見にぐらつき、下手なバランスしかとれない自分でどうにかしようと混乱していました

休みの日にたっぷりと自分の時間を過ごすことでバランスがとれている人の真似をしては、バランスがとれたような気になっていたのです。

わたしはその他大勢と一緒だと思っていたのがそもそもの間違いだったと気づいていなかったのです

今回の”やりたいこと”に関してもそうですが、ASDはとにかく

自分だけのスタイルを日常の中で上手く確立していくこと

このことに重視していくことだと思っています。そこに視点を向けることでASDの方にとってより良い環境が築かれていくと思っています。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

*わたしが書いている内容は、ASD当事者であるわたし自身の経験が基です。発達障害は一人一人、特性は同じではありません。ですので、全てのASDやADHDの方にそうだとは言い切れませんので、その部分はご了承下さいませ。

*画像はhttps://unsplash.com/を使用しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました